OUTRAGE

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といっても北野武の最新作では無く、2009年米製のドキュメンタリー映画
MXの町山氏の番組にて前編が放映されていたものを見ました。
日本では去年のL&G映画祭で上映されているが、ソフト化はまず無さそうなので、結構楽しみにしてました。

内容はこんな感じ

−−以下TIL&GFFのサイトより引用−−

自身が同性愛者であることを隠し、または否定をしながら、議員活動を続ける政治家たち。アメリカでは、それらの「クローゼット議員」が、LGBTコミュニティの権利獲得運動に対して、ことごとく反対票を投じているのをご存知だろうか?ドキュメンタリー監督のカービー・ディックは、アメリカの大物議員の実名をあげながら、彼らの偽善的な政治活動に、次々とメスを入れていく。そして、ハーヴィー・ミルクとは全く逆の行為に走る、彼らの精神的な背景にまで迫り、クローゼット議員の本質に迫る。

−−以上引用終わり−−

ソドミーという言葉があるとおり、キリスト教、特に福音派旧約聖書のソドムで神の怒りをかった行いとして同性愛を禁忌していますが(ここら辺の解釈は宗派によって違うようです。)町山氏の解説にもあったように、米共和党がこのエバンジェリカルを支持基盤として取り込んでいるため、共和党は基本的に同性愛には反対というのが主流になっているわけです。
このため映画の中で槍玉にあげられてるのも基本的に共和党の議員。無神論者でゲイで進歩的知識人だった人が、共和党から立候補するとなった途端に教会に入って女性と結婚したり、なんだか喜劇のようでもあり。
ただ、共和党の中にも人工中絶や同性愛に一定の理解を示している人達もいるわけで、「クローゼット議員」達の同性愛叩きは、単に政治家としての保身だけでは無いのではないかと。
バレるのが怖くて余計にホモフォビックになるといった感じで、言及はされていたけど、後編はそこら辺にもうちょっと突っ込んだ話になるといいなあ。前編見る限りだとちょっと構図が一方的すぎるかな。